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「校閲ガール」「校閲ア・ラ・モード」 宮本あや子

≪校閲ガール≫
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憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、根性と気合と雑誌への愛で、 激戦の出版社の入社試験を突破し 総合出版社・景凡社に就職した河野悦子(こうの・えつこ)。

しかし彼女の配属先は 出版社で一番地味な校閲部だった。

担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとした事件が巻き起こり……! ? 読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ☆




≪「校閲ア・ラ・モード」≫
出版社の校閲部で働く河野悦子(こうの・えつこ)。部の同僚や上司、同期のファッション誌や文芸の編集者など、彼女をとりまく人たちも色々抱えていて……。日々の仕事への活力が湧く、ワーキングエンタメ第二弾!
「校閲ガール」「校閲ア・ラ・モード」 宮本あや子_f0052940_0315664.jpg入社して2年目、ファッション誌への異動を夢見て苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々を過ごす悦子。そして明るく一直線な彼女の周りには、個性豊かな仕事仲間もたくさん。

①悦子の同期で帰国子女のファッション誌編集者②東大出身カタブツ文芸編集者③校閲部同僚でグレーゾーン(オネエ系)のお洒落男子④悦子の天敵(!?)のテキトー編集男⑤エリンギに似ている校閲部の部長⑥なぜか悦子を気に入るベテラン作家・・・などなど。

悦子の周りの彼ら彼女らも、日々の仕事の悩みや、驚くべき過去があって……。読むと元気が出るワーキングエンタメ第二弾!


出版社の本の校閲というのは 執筆者の字の間違いを直すのが仕事と思っていましたが そればかりではなく、作家の文章の癖を質したり、時系列の間違い、歴史的考証までするところだとは思ってもいませんでした。文字通り、「縁の下の力持ち」であり、校閲部無くしては 本の出版は成り立たない・・・それくらい重要な仕事なんですね。でもやはり出版社の花形と言えば、今も昔も編集部に変わりはないようですが・・・。

宮本あや子さんは 好きな作家ですが 冊数としてはあまり読んでません。3~4年ほど前に読んだ「憧憬☆カトマンズ」は 大好きな本です。私生活が一番のイマドキ女子たちの でもプロ意識100%でお仕事に頑張ってる物語。タイトルからは想像も出来ませんでしたが 読んでて本当に楽しかった。

で、こちらは 憧れのファッション雑誌を出す出版社に就職が決まったものの、配属先は 地味な校閲部・・・という物語です。主人公の名前も 河野悦子(こうの えつこ)・・・略してコウエツ⇒校閲? そんな~ダジャレ?マジ?っていう感じです。二冊まとめての感想は…と言うと、ファッション命の悦子、ボロイアパートに住みながら、浮いたお金で私にはきいたこともないようなファッションブランドに身を包み ひたすら校閲部から ファッション雑誌編集部への移動を待ち望んでいる・・・、ある意味けなげな女の子です。

続編の「~アラモード」の方では 悦子は 脇役に回り 第一作で悦子の周りで脇役を務めた同僚や上司、作家たちが 各章の主役になります。容量ばかりがよくて いけ好かない出版部の野郎(失礼!)とか 流行作家のやかましい妻だとばかり思っていた奥さんが家出を・・・。その本当の理由とは・・・・?

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↑は 「校閲ガール」の表紙の裏側です。私は 図書館から借りて読んだので 表紙は しっかり本体に貼り付けられていて 見る事は出来ませんでしたが こんな風に 実際の校閲後の原稿のようになっていて しゃれっ気が効いています。
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「校閲ガール」「校閲ア・ラ・モード」 宮本あや子_f0052940_1632996.jpgこの本を読んでいた頃に 同じく出版社を題材にしたドラマ「重版出来!」を放送していて こちらもなかなか面白かったです。

こちらは 業界2位のマンガ雑誌の出版部が舞台で 主演は 黒木華。脇に オダギリ・ジョーや松重豊、荒川良々、永山絢斗などなど。映画にもなった三浦しをんの「舟を編む」も 百科事典編集部の話でしたね。

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そう言えばこの校閲ガールシリーズの第3弾が カドカワのWEB小説誌「sarisari」で 6月から連載開始になったようです。ネット連載とは・・・、時代の流れを表していますね。

by alice0518 | 2016-08-08 00:08 |  

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